宿題漬け

日本にいる頃から、アメリカの大学は入るのは易しいが出るのは難しいと、聞いていた。
もちろん、アイビーリーグの大学のように入るのも難しいところもあるが、
大低はこれに当てはまるだろう。

私も来る日も来る日もこれを実感した!

バイトを週20時間ほどしていたので、1学期に4クラスしか取っていなかったが、
毎日宿題の山に埋もれていた。娘を8時に寝かせたあと、机に向かう毎日。
課目によっては、辞書を引き引き、亀ペースでしかやっつけるしかないものも。
頭だって、若い頃のようにはいかん。

“4年の辛抱、4年の辛抱”と呪文のようにつぶやきながら、
深夜までかかって勉強していた。
日本で高校生の頃していた受験勉強を、4年間ぶっ通しでやってたような感じ。

Mid Term(中間試験)やFinal(期末試験)の前にはカフェインの錠剤を日本茶で飲みくだし、
無理やり起きていたこともあったよ…

私は日本人だし、アメリカでアメリカ人に混じって就職先を探す際に有利になるには、
A を取るしかない!と思い込んでいた。まあ、思い込んでいただけで、
オールAだった訳じゃないけどね。はは。
実際、就職した際にどの位それが役立ったのかは疑問だし。

そんな日々だったから、夏休みは毎年待ち遠しかった。

宿題から解放されたこの脱力な毎日。本当にゆるゆると娘と過ごした。
これがなければ続かなったよなあ。アメとムチみたいなもんだ。

でも、これは本当にいい経験になった。私の人生の中でも本当に無我夢中で努力した時期。
離婚して、日本に帰るというチョイスもあったが、アメリカにいた方がシングルマザーにも
チャンスがあると信じ、突っ走った時期。

ちょっと頑張ったじゃーん、と、あの頃の私に言ってあげたい。

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実は私は大学へタダで行きました。

今、私の娘は私が卒業した大学へ通っている。
田舎の州立大学なので私立に比べれば格段に安いが、
それでも一年間で7,000ドル位は払っている。

当時(20年ほど前)は確かその半額位だったと思う。
それでも、シングルマザーで収入のなかった私には捻出できない金額。
卒業してから返済義務が発生する学生向けのローンがあるらしいので、
それを借りるか?

入学願書を出した際に紹介されたのが、Carmenという留学生のサポートをする
アドバイザーだった。私のその当時の状況を親身になって聞いてくれた後、
Financial Aid Officeへと連れて行ってくれた。
Financial Aid Officeは、政府からの助成金や民間の奨学金などによって
金銭的に学生をサポートするオフィス。

私はアメリカに来てまだ1年ちょっとだったので、半信半疑だったが申し込みをして、
審査の結果を待った。そして、タイトルに記した通り、授業料は全額免除となった(なんと!)。
国と州政府の助成金が出ることになったのだ。
何故もらえたかというと、簡単にいうと、

1. ウィスコンシンに1年以上居住している。
2. 低所得の世帯主である。

の条件を満たしていたからだった。

アメリカってすごい!と感動した瞬間だった。
その当時の大統領はクリントンで、思わずThank You Letter を
書こうかと思ったくらいだ。

でも、周りのアメリカ人からは反感を買った。
どうしてアメリカに移住したばかりで、市民権のない日本人がただで大学に通えるのか。
”私なんて自分で学生ローンで学費払って、今もまだ返済してるのよ!”
と、憤慨されたこともある。

全く同感である。
同感であるが、彼らが学費を払ってくれるわけでもないので、
毎年申請し助成金をありがたく受け取り、4年で卒業した。
その4年間は貧乏だったけど、その面では本当に恵まれていたなと思う。感謝!

そして、2000年に卒業以来ずっと働いて税金を払っている。
ちょっとはお返しできてるんじゃないかな。

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